【感想】インターセクショナリティから見えてくる社会 ~フェミニズムは同質性の幻想から自由になれるか~

2022年2/27(日)に行われた【第3回】フェミニズムとジェンダー学習会「インターセクショナリティから見えてくる社会~フェミニズムは同質性の幻想から自由になれるか~」には、アーカイブ視聴チケットを含め50名の申し込みがあり、意見交換会には約20人の方に参加して頂き、とても活発な意見交換がなされ、貴重な時間となりました。講師の飯野由里子さんのお話は、現代社会の問題を読み解く上で大変示唆に富むものでした。深く感謝申し上げます。アーカイブの視聴回数は1週間で99回に上りました。

下記に、参加者の感想を許可を得て掲載させて頂きます。

【参加者の感想】

●インターセクショナリティは2回目の勉強会ですが、なかなか難しいです。少しずつわかってきました。しかし、知識からそれを活用するところになかなかつながってきません。。。引き続き勉強です。

●インターセクショナリティについて、いままで、かなりオドオドとしか説明できなかったのですが、いまからは、少しましな説明が出来そうな気がしています。ありがとうございました。

●「インターセクショナリティの視点を持った社会モデル」の必要性がとてもよくわかりました。障害学とフェミニズムの知見がある飯野さんならではの角度からのご説明でとても興味深かったです。また、インターセクショナリティの定義につきましても、複合性や交差性だけでは十分説明しきれないところを、色々な方がそれぞれ工夫されていると思いますが、「重層性」と「連動性」で説明されていらっしゃるのもとてもわかりやすかったです。交流会も私は安全にお話ができたように思います。ありがとうございました。

●手話通訳があって、皆さん、一言一言を大切に話されている感じがして、言葉の意味がよりいっそう届いてくる感じがしました。インターセクショナリティは、自らの立ち位置や特権を含むアイデンティティを自覚することで、他者の見方も変わり、社会の見方も広がり、社会構造の把握につながることを学びました。問いが適切でなければ解決策も誤る、そのとおり!と思いました。

●インターセクショナリティという言葉や概念がフェミニズムの場面で使われるという事を初めて知りました。大学の時に知った「フェミニズム」というものへの私の中の偏見があって、気になるけれど、そこから離れておきたいという気持ちがずっとありました。最近、ようやく、フェミニズムについて知りたいと思うようになってきました。私はたまたま、私を産んだ人が「女らしさ」というものへの迎合に拒否反応を示す人であり、天皇制などいらないという考え方を持ち合わせていて、育てられる中で、日常会話の中で「女らしく」と言われたことは無かったです。なので、「女」というくくりでのまとめ方に対して、私は違和感をずっと持っていました。それでも、大学生の間に色々な考え方の人に出会い、社会的な立場で、ある時は「女」という側面で団結することが大事なことがある、というのも認識するようになりました。ただ、同じ要素ばかり取り上げて、そこだけに焦点を当てる、それ以外は後回しということに対する違和感は常に気持ちの中にあります。でも、フェミニズムだけでなく、市民運動の中でどこでも起きていることだと知ってからは、少し、「フェミニズム」というものを知る、知ってゆくこともしてみたいと思うようになりました。ただ、仕事以外の時間は、前から自分が関わっていることに時間をさき、新しくフェミニズムを知るということに時間をさくことができていません。今回、飯野さんのお話をきき、フェミゼミに少し興味を持ちました。私自身はマジョリティの要素しか持ち合わせていないです。マイノリティが経験する、この「日本社会」から受ける様々な抑圧や人権剥奪状況を想像することは、本当に難しいです。断絶があると言っていいくらい異なる経験しか持ち合わせてないです。でも、だから、自分の無意識の部分から発する行動や言動に対する怖さというものがあります。自分自身で、です。きっと特権を認識したくないという気持ちと連動すると思います。それを飯野さんのお話を聞くことで、自分のそういう部分を突きつけられた時間になり気持ちがとても複雑になりました。けれど、それには向き合う必要もあり、また、マイノリティ要素をもつ友人や知りあいの日常の過ごしにくさを思うと、複雑な気持ちになっている場合ではないとも思います。断絶を作っているのは、誰?ということを常に意識していたいです。言葉にして話をして行けるようになること、自分の中での整頓としてゆくこと、などなど少しずつやってみようと思います。私は、いろんな要素をもつ人がいて、ごちゃごちゃしている状況の中にいる方が、ある意味自分も肯定されているようで、気持ちが楽です。周りのみんなとは一致しないけれど、同じでなくてよい。めんどくさがりやなんで、あーもう・・・って思うこともあるけれど、めんどうくさいことがとてもたくさんあるけど、それでも、一人でどうしようもなく空虚になっているよりは、生きている・生きてゆける気がするからです。大事な時間を、お話をありがとうございました。


【その他のイベント案内】

★NPO法人QWRCが LGBTQ+フレンドリーシェアハウス「めぞんQ」を立ち上げました!

https://syncable.biz/campaign/2144/

シェアハウス「めぞんQ」オンライン内覧会

https://maison-q.peatix.com/

★LGBTQ+の生きることと死ぬことを考えるone day ~無料個別相談会

3月13日(日)10:00~16:00

https://ikirukoto-shinukoto.peatix.com/

このイベントはQWRC(qwrc.jimdofree.com)とプライドハウス東京(pridehouse.jp)の共催です。

★セクシュアルマイノリティと医療福祉教育を考える全国大会2022

アーカイブ配信ほぼ3/31まで!(一部2/28まで)

https://queertaikai2020.wixsite.com/2022/


【主催団体の紹介】

★Ninaruのインスタリンク

https://instagram.com/__ninaru__?utm_medium=copy_link

★Ninaruホームページ

https://ninaru2019.studio.site/


フェミニズムとジェンダー学習会

問い合わせ:SOGIと○○を考えるプロジェクト

g20.lgbtq.subcommittee@gmail.com

SOGIと〇〇を考えるプロジェクト

「大阪から世界へ、SOGIにまつわる差別撤廃のための提言書づくり」を改め「SOGIと〇〇を考えるプロジェクト」に改名いたしました。G20は終わりましたが、引き続きSOGI(+LGBTQ)といろいろなトピックをかけあわせて勉強会を続けていきたいと思っております。(2019.6)

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