【感想】Xジェンダー/ノンバイナリーってなぁに?


10/3(日)に行われた【第2回】フェミニズムとジェンダー学習会「Xジェンダー/ノンバイナリーってなぁに?~性の二元制と多様性について考える」には、アーカイブ視聴チケットを含め63名の申し込みがあり、意見交換会には20人以上の方に参加して頂き、とても有意義な時間となりました。講師の武内今日子さんの綿密で興味深い研究のご報告に深く感謝申し上げます。アーカイブの視聴回数は1週間で101回に上りました。


下記に、参加者の感想を許可を得て掲載させて頂きます。

●自分は宇多田ヒカルがノンバイナリーだとカミングアウトしたことで「ノンバイナリー」を知ったのですが、ノンバイナリーってなに?と思って調べた時に自分は性自認があいまいというか常に性自認を意識しながら生きてきていないな、ということに気づいて、でもこれが普通の感覚じゃないのか?と驚きました。皆さん、そんなに「性自認」をしながら生きているのでしょうか?性別の前に、私は私だという感覚が強くあり、もちろん成長してくる過程で自分の身体的的性別としての女性の部分に違和感が無かったわけではないですが、みんなそうなんじゃないかと思っていました。胸が膨らんでくるのも生理が始まるのも「煩わしい」ものではないのでしょうか?煩わしいながらも受け入れていくことしかしなかったですが、いまでも生理を煩わしいと感じてもいます。そして、自分がXなのかどうか、とかノンバイナリーなのかどうか、とも考えたりもしたのですが、そもそも全てのラベリング自体が苦痛に感じます。何に属しているのか考えなきゃいけないのも、めんどくさいし、一度ラベリンングをするとそのように生きなくてはいけないような規範が生じてしまいそうなのも抵抗があるし、本当にそれって必要なの?って思ってしまいます。それぞれが、それぞれらしくあり、多様が当たり前であれば、そんなのいらないんじゃないかとも思いますが、ラベリングすることによって解放されてきた人達もいるでしょうし、それを批判するものではないですが、自分の感覚としてはどこにも属したくないし、仕分けしたりされたくない、というのが正直な想いです。

●ノンバイナリーという言葉を初めて聞いて、他にも自分が知らないジェンダーの歴史やお話もたくさん聞くことができて、とても勉強になりました。東京に行く機会があれば国立国会図書館に行ってみます。また自分自身も、トランスジェンダーなのか、エックスジェンダーなのか?アイデンティティの表現に悩んでいており、スッキリできました。交流では緊張が解けて、話したいことが増えてきた頃に終わってしまったので、話せなかった悲しさもあるけど、あっという間に時間が経ったという驚きもありました。参加して他の人の意見や話を聞くのはとても良い時間を過ごせてよかったなと思います。

●冷静でまとまっているお話をお伺いでき、参加できてよかったです。後ほどアーカイブでももう一度聞いて、学び直したいと思いました。

●言葉の経緯の違いや単純にSOGIを二分割することで語られなくなってしまう存在への気付きなど、自分の中でも曖昧だった点が丁寧にお話されていてとても良い時間でした。

●今回のような学習会に参加するのは初めての経験で高校生の自分に話についていけるか不安でしたが、武内さんの話がとても分かりやすく纏まっていたので理解しやすく面白かったです。高校に入った頃パンセクシャル的思考が自分の中にあると気付いてから独学で調べ、Xジェンダーと言う枠組みにたどり着きました。見た目はフェミニンな格好をしているしまだ表現の仕方は曖昧でまだ周りへもカミングアウト出来ておらず今後どう生きていこうか迷っていたところ今回の学習会を見つけました。今後楽に生きていけるヒントやまだ知らなかった歴史や概要について知ることが出来たので武内さんのお話を聴けてとても良かったと思います。"

●途中の退席でしたので、最も聞きたかったX/NBの人が日常で被る困難を聞けなかったことが残念で仕方がない。でも、3時まででしたが、聴けて良かった。「セクシュアリティは発明と発券だ」という言葉にハッとすると同時に、まだまだ知らないことがあることに気づいた。人一人ひとりの違いを尊重するために、まずは自分の中に囚われているものに気づかないと誰かを傷つけるかもしれないと思った。多くの人に今日の話しを共有したいし、少なくても、教育現場やあらゆる場所に子どもに関わる人には、知るべき内容でした。

●基礎的知識からXジェンダー、ノンバイナリーの歴史的な変遷についてわかりやすく解説して頂き、新しい発見がありました。ジェンダー規範が多くの人に生きづらさをもたらしていることが再確認でき、有意義な時間でした。ありがとうございました。

●当日に参加する勇気が持てず、アーカイブのみの視聴となったが、世間で言われている様な狭い範囲のダイバーシティではなく、多様な人間性を見れる良い講義だった。

●この度は、貴重な講演を聴かせて頂きましてありがとうございました。そして運営担当の皆様もありがとうございました。ノンバイナリー、Xジェンダーについての概念、歴史など知ることができました。初心者の私にもとても分かりやすいご説明でした。自分の無知さを痛感しながら、これからは、世の中のことにアンテナを張って、学んでいきたいと思いました。知識は日々バージョンアップが必要ですね。

●NB等の概念、歴史的経緯を詳しく知ることができてよかった。一方で、XジェンダーのみならずNBの語についてまで、「あいまいさ」「みんな違う」が強調され、あまり批判もないようにみえる現状を知り苦しくも感じた。医療をもとめ、法律を求めるのは少数派内少数派なのか。それら線引きが必要なことと、あいまいさは相いれないため、やっと見つけた名乗りが奪われていく感覚がある。「第三の性」法定化を望む人間としては、語りが取り上げられるようになってほしい、今後議論されてほしいと感じる。(質問コーナーでのほかの方の質問にはそもそも語りが少ないと回答されていたが。)今後類似テーマでの開催があればぜひ参加したい。

●「Xジェンダーらしい外見」というものがあるらしくて、そういう外見に適合する人は納得されやすいが、私自身、「〇〇ぽくない」外見をしていて、昔から「偽物」を見るような目で見られていました。セクマイはセクマイらしさを求められるのか、と絶望してきて、しかもそういうまなざしはフェミニズム系のコミュニティでも向けられてきて、居場所がない感じがあったので、やっとこういうふうに語る研究が出てきたことを喜ばしく思います。

●Xジェンダーという概念をはじめて知ったのは、mixiのコミュニティだったが、今まで自分がなにか分からず、苦しんでいた時にこの概念を知って、上手くはめ込むことができた気がする。武内さんの今回の講演で、ノンバイナリ、Xジェンダーの概念がどうやって成立したか(しつつあるか)、現実的な生活の大変さを知ることが出来てよかった。自分の苦しさが決して自分個人だけの苦しみじゃないことを改めて認識出来た。

●「LGBT」に比べて「わかりにくい」Xジェンダーやノンバイナリーという性のあり方、言葉について、緻密で真摯な内容が興味深かったです。

●いろいろと知らないことが多かったと思いました。わかりやすく説明いただき、これからも勉強していきたいと思いました

●xジェンダー/ノンバイナリーの歴史的背景を知ることのできた貴重な講義でした。実際にxジェンダー/ノンバイナリーの人にインタビュー調査をして生の声を聞くということはトランス排除の問題が激化するなかで非常に重要なことだと感じます。

SOGIと〇〇を考えるプロジェクト

「大阪から世界へ、SOGIにまつわる差別撤廃のための提言書づくり」を改め「SOGIと〇〇を考えるプロジェクト」に改名いたしました。G20は終わりましたが、引き続きSOGI(+LGBTQ)といろいろなトピックをかけあわせて勉強会を続けていきたいと思っております。(2019.6)

0コメント

  • 1000 / 1000